コスメサロン

乳液やらの化粧品がなくなったので

行きつけのコスメサロンに行った。

そこは友達の紹介で15年程前から行くようになった、

街の繁華街の中にある洒落たお店だ。

昔はあれもこれもと相当な額を毎月買い、

貯めたポイントでエステも毎月通っていた。

それでお肌が調子よく感じられていたのだから、

その時分はそれで満足していたのだろう。

家では夏になると高価な化粧水パックを毎日のように貼り、

数種類の化粧品をつけまくる。

お風呂からあがって寝るまでに1時間以上もかかっていた。

今ではコットンなんか使わない、

手に化粧水つけてバシャバシャやっておしまいだ。

 

ひとまわり年下のお店の女の子たちも今ではすっかりいい歳になった。

相変わらずお肌は真っ白で綺麗だが、やはり昔のままではない。

老眼の話になったのだが実は彼女たちも見えなくなったらしい。

とっても嬉しくなった。

いくら綺麗でも、み~んな歳をとるのだ。

そして私は人生の先輩ずらをして上機嫌で帰った。

 

 

 

駅そば

駅そば屋に行った。

昔から大好きだ。

本格十割そばは本当に美味しくて好きだが、

安い立ち食いそばはそれでまた、格別の美味しさがある。

ほとんどは「天ぷらそば」と決めている。

なので駅そば屋のカウンターで迷うなどという邪道な行いはしない。

毎回思うが注文を聞くおばちゃんには恐れ入る。

いくら客でごった返しても、かき分けて入った人を見逃さず

ちゃんと順番通りに注文を聞く。

おつりの計算は算数の先生より早い。

注文のそばはおつりをもらったすぐに出てくる。

店内の連携プレーは一切の無駄がない。

お昼どきだったが、食べるスペースは結構空いていた。

立ち食いそばを食べるほとんどの人は待ちきれず

正午前がピークではないかと勝手に思う。

昔と違って綺麗になったその店は、カウンター下に荷物置きスペースもあり

女一人でもきがねなく食べることができる。

一味をたっぷりかけ天ぷらを汁に沈める。

そしてそばをすする。あ~、なんて美味しい食べ物か!

そば粉の割合など関係ないのだ。

このそばと汁と天ぷらとネギの混ざりあった時の絶妙な味と香り!

そして店内で食っているおじさん達が次々とむせる。

みんな美味しくてたまらないんだろうなぁ。

食べ終わると一気に水を飲む。

汁を飲み干すので、これがまた最高に美味しい。

ほとんどの人が鼻をすすりながら、「ごちそうさん」と言って

店を出ていく。

駅そば屋の店内は、妙に一体感があるのだ。

たまにしか行かなくても、常連さん気分になれる。

美味しかった!

また来よう。

 

すき焼きですけど何か?

車が欲しい人を紹介したお礼にディーラーさんからお肉が送られてきた。

開けてみると予想より高級なお肉だった。

なんせ我が家で高級お肉が食卓に出るなんて数年に一度だ。

すきやきの準備をする。

お肉以外の食材だけ買えばいいなんて夢のような買い出しだ。

かと言って食材数はあるので

なるべく安いものをみつくろいながらチョイスする。

たまのすき焼きは具材が何だったか一瞬思い出せない。

とりあえずネギは外せない、ネギの入ってないすき焼きなんか

クリープを入れない何とかみたいだ(昭和の親父すぎて申し訳ない)。

糸こんにゃくかしらたきときたら、断然糸こんにゃくである。

なぜなら、糸こんにゃくの方が量増しに十分だから。

えのきとシイタケ、お豆腐、そして量増し第二弾の白菜。

我が家の必需品たまごとデザートに柿を一つ買った。

今晩のメニューが決まっていて、副菜だけ買えばいいなんて

なんて素敵なお買い物だろう!

しかもこ~んなでかいネギを袋から飛び出して持ち歩いていると、

「うちは今晩はすきやきですけど、何か?」的な

雰囲気が漂っている、気がする。

スーパーのお肉じゃなく高級お肉がうちの冷蔵庫には入っているのよ。

と心で叫びながら鼻歌を歌いたくなる気分だった。

 

家に帰ると、でかいネギの衝撃で貴重なレジ袋が裂けていた。

すき焼きは最初は美味しかったが、足した割り下がくどくて

最終的に胃が痛くなった。

 

はしゃぐとろくなことにならない。

 

実家

実家の片付けを姉とした。

台所の床がボロボロでクッションフロアを貼る作業がメインだ。

材料は事前に姉が買っておいたのでサイズはピッタリなのだが、

不器用オールスターズの作業は困難を極めた。

こちらを合わせればあちらが合わない、

くっついた下地のテープをベリベリ剥がしては合わせること十数回、

カッターで切ったラインは見事にガタガタ、

貼り終えた床はプカプカと波打つ、

不器用を絵にかいたとはこのことか! ・・の出来であった。

 

家が古くなると傷み具合も異様に激しくなる。

台所だけでな無駄に広い玄関の床も数か所危ない。

しかし田舎の玄関はなぜ無駄に広いのか。

廊下も縁側も必要以上に面積をとっている。

昭和の応接室も広すぎる。

なのにコンセントが少なすぎる。

掃除機ひとつかけるのも面倒だ。

勝手の悪い家だが、母はここに住んでいる。

私が来る前に姉と言い争ったらしく、

ボケてない!と聞いてもいないのに叫んでいた。

母なりの生活は勝手良く住んでいるようだ。

何せタンスなどというものは必要ない。

田の字の和室全てが衣裳部屋なのだから。

若い時、自由のかけらもなかった今

思う存分一人暮らしを満喫している。

少々散らかっていてもそっとしてあげた方がいいのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衝撃の告白

朝から夫に

「衝撃の告白をします」と言われた。

この歳になるとちょっとの事では驚かない。

まぁドキドキもしなかったが、というか嫌な予感はしたが、

「昨日の夜中にトイレに起きたら玄関先でまたコウモリが飛んでいた」

とひきつりながら言った。

2度ある事は3度あるとはよく言うが、その通りだった。

いやそれを引用するのも少しおかしいのかもしれないが、

3度目ともなると発狂するまでもいかない。

それより私が爆睡している間に夫がコウモリ相手に

1人で格闘していたかと思うと申し訳なく可哀そうになった。

との思いもあるが、正直知らぬ間の事案解決でほっとした。

コウモリはタオルにくるんで外にそっと置いたらしい。

夫が仕事に出かける前に一緒に確認した。

残念ながら少々小心者の夫は、くるまった白いタオルを棒でつついた。

明らかにピクピクと動く。

そうっと開けると小さいネズミみたいなコウモリがいた。

羽さえ広げなければ小さくそんなに恐怖は感じないのだ。

そのままタオルをまた閉じスコップに乗せて近くの

小さい用水路に夫が運んでくれた。

今回の予想は1階リビングの換気扇ではないか。

去年電源を抜いて開くはずのない換気扇だが、

今回の強風で一瞬のすきに隙間から入ったのではないかという

夫の見解である。

あ~、なんという間抜けな私たちか。

よく考えればそんな事は予想できたのではないか!

いつまでコウモリの呪縛は続くのか!

この近所では我が家だけなのか!

 

外に出てご近所さんの家を眺めて怪しんでいる。

うちだけじゃありませんように・・

コウモリのせいで益々意地悪になった。

 

ホラー

過去に書いたかどうか忘れたが、家にまたコウモリが侵入した。

またもや問題発生個所は2階の空き部屋だ。

度々泊まっていく甥っ子の部屋になりつつある部屋だ。

家を建てた時(遥か昔)にマージャンをする部屋を予定していた夫は、

台所でもないのに換気扇をつけた。

思う存分タバコを吸いたかったらしい。

今ではマージャンをすることなんか皆無だし、

今時家の中でたばこを吸うことなど考えられない。

そんなこんなで、あっても無意味なその換気扇に去年コウモリが

ネグラにしていて夜中に2階を飛び回る状況に発狂した。

その時換気扇を完全に密閉して他にも侵入の余地がないことを確認した。

人間が失敗をしなければ学習できない。

今回はエアコンをつけていないその部屋に

甥っ子のために人からもらった外付けのエアコンの小さな小さな隙間に

コウモリは入り込んでいたらしい。

台風で季節も終わったということで何も知らずに外して

とりあえず呑気にその部屋において窓を閉めた。

自らコウモリを家に招き入れたのだから、そりゃあコウモリも飛び回るはずだ。

時は夜の11時も過ぎていた。

夫が玄関の天井で発見し、ダンボール箱を取りにいっている間にヤツは姿を消した。

羽を広げるとそれなりだが、隠れる時はホントに小さい。

結局は2階のその部屋にいたのを私が見つけ夫がダンボール箱を持って

部屋に入った。そして私は部屋のドアを閉めた。

こんな時こそ家長には闘ってもらわなければならない。

しばらくしてコウモリは退散してくれた。

あの狂気の情景は二度と見たくない。

気を緩めてはいけない。奴らはまだどこかにいる。

穏やかな秋にひたっている今もどこかで息をひそめているのだ。

 

ホラー小説家きどりも悪くない。

 

置き薬屋さん

我が家には2社の置き薬がある。

しかし使用するのは片方の葛根湯と風邪薬だけだ。

で、じゃない方のお薬屋さんが来た。

担当が代わったと、高校生みたいな若い青年が来た。

若い子はすれてなく純粋で(多分)とっても印象がいい。

持参の水筒で葛根湯のお湯割りを作ってくれた。

温かいカルピスの方が断然いいが、せっかく作ってくれたので

喜んで(ほとんど我慢)飲んだ。

入浴剤の効能やら効果を一生懸命説明してくれて試供品までくれた。

なんていい子なんだ!

と、暇な生活をおくると予告なしで突然やって来た知らない人にも

やさしくできる。

こんな嵐の日にお父さんお母さんが心配してるから早くお帰り、

と言って見送った。

次はいつ来たらいいですか?と聞かれた。

本音は一年先でもいいのだが、入浴剤の感想を聞きたいので

寒い季節の間にまた来ますと言われてしまった。

次回来た時もやさしく対応してあげらるかどうか、

自分が試される時のようだ(大袈裟な(-_-;)・・)

 

さて、肩こりストレッチでもしよう