ホラー
過去に書いたかどうか忘れたが、家にまたコウモリが侵入した。
またもや問題発生個所は2階の空き部屋だ。
度々泊まっていく甥っ子の部屋になりつつある部屋だ。
家を建てた時(遥か昔)にマージャンをする部屋を予定していた夫は、
台所でもないのに換気扇をつけた。
思う存分タバコを吸いたかったらしい。
今ではマージャンをすることなんか皆無だし、
今時家の中でたばこを吸うことなど考えられない。
そんなこんなで、あっても無意味なその換気扇に去年コウモリが
ネグラにしていて夜中に2階を飛び回る状況に発狂した。
その時換気扇を完全に密閉して他にも侵入の余地がないことを確認した。
人間が失敗をしなければ学習できない。
今回はエアコンをつけていないその部屋に
甥っ子のために人からもらった外付けのエアコンの小さな小さな隙間に
コウモリは入り込んでいたらしい。
台風で季節も終わったということで何も知らずに外して
とりあえず呑気にその部屋において窓を閉めた。
自らコウモリを家に招き入れたのだから、そりゃあコウモリも飛び回るはずだ。
時は夜の11時も過ぎていた。
夫が玄関の天井で発見し、ダンボール箱を取りにいっている間にヤツは姿を消した。
羽を広げるとそれなりだが、隠れる時はホントに小さい。
結局は2階のその部屋にいたのを私が見つけ夫がダンボール箱を持って
部屋に入った。そして私は部屋のドアを閉めた。
こんな時こそ家長には闘ってもらわなければならない。
しばらくしてコウモリは退散してくれた。
あの狂気の情景は二度と見たくない。
気を緩めてはいけない。奴らはまだどこかにいる。
穏やかな秋にひたっている今もどこかで息をひそめているのだ。
ホラー小説家きどりも悪くない。