バレンタインってか!
洗濯は好きだが、料理は好きじゃない。
宣言したら楽になった。
無理に色々な料理に挑戦するのはやめた。
ただの自己満足で、かつ上手にできない。
いつもの適当料理でもバカ舌の夫は文句言わないし。
キッチンには生きていく為に食べる食事を準備する、
最小限の時間しかたたないことにした。
しかし重大な問題がおきた。
高校生の姪っ子がバレンタイン用の手作りお菓子を
一緒に作って欲しい、とのラインがきた。
しかも2品!
どういうことだ、最近の高校生は!
バレンタインは好きな男の子に買ってきたチョコを
可愛いラッピングして渡せばいいのではないか?
なぜ部活の先輩たちに手作り限定を渡すのか?
しかも女子の先輩たち全員なんて!
先輩たちだって、有名ブランドチョコの方が本当は嬉しいはず!
が、嫌とは言えるはずがない。
いかに簡単で万人受けする可愛いスイーツを考えなくては。
本棚から昔買ったお菓子作りの本を出してきた。
案の定その本は、全然きれいだった。
先輩たちの汗臭いユニフォームの洗濯の方が断然よかった。