ドン引き
世の中には色んな人がいると、人ごとのように言ったが
かく言う私も変わったところがあるのかもしれない。
うちの夫は街生まれの一人っ子だったので、
欲しい物はたいがい買ってもらえたらしい。
その時代近所には肉屋、魚屋、おもちゃ屋などそろっており
出来立てのコロッケ、焼き立ての魚などを食べて育ったようだ。
私はというと、完全な田園の中心の村で生まれたので
買い物に行くということが一大イベントになる。
小学生の頃は食べたい物が何かも知らなかった。
中学時代は真面目な部活生活を送り、
練習試合で持っていくお弁当の中身の文句も言わなかった。
冷蔵庫に入っている物は限られていたことを知っていたから。
父親しか運転免許を持っていなかったので
買い物に行くのはどれくらいに一度だったかも覚えていない。
高校生になると親には授業料徴収の金額を多めに言ってごまかし、
差額を帰りの買い食いや遊びにいくおこづかいにしていた。
現金で徴収なんて今では考えられない、なんていい時代だったことか。
アルバイトもしたので、小さいお金に不自由はしなかった。
就職したら初めてのボーナスではエアコンとベッドを買うことに決めていた。
予定通り買うことができ自分の部屋では快適に過ごせた。
そんな人生だったのだが、果たして私はケチなのか?
チューブ式のハミガキは無くなりかけたらハサミで切って
へばりついている箇所まで使い切る。
お味噌の最後は味噌汁のだし汁入れてシャカシャカして鍋に戻す。
詰め替え用のシャンプーの袋は入れ切った最後にお湯を入れて
シャカシャカしてシャンプーする。
人に言ったらドン引きされるのだろうか?(-_-;)