「夏みかん」と「はっさく」

子供の頃、苺はとてもとても贅沢な食べ物だった。

小さい頃は6人家族で自分が食べられる個数は2個か3個、

もっと食べたい欲求がたまりたまって、

その頃の夢は、大人になったら自分で買った苺1パック全部を

1人で食べることだった。

なのに、いざ大人になると

苺は2個か3個食べれば十分であるようになってしまった。

それどころか、好きな果物ベスト3にも苺はランクインしない。

 

それにしても最近の果物の品種がなんと多いことか!

子供の頃、苺はただの「パックの苺」だった。

品種なんてあったろうか?

今スーパーに行くと品種で選び放題である。

昔は柑橘系といえば、普通のみかんはダンンボール箱買い、

大きいみかんといえば、「夏みかん」「はっさく」「いよかん

の3種類以外店に並んでただろうか?

私が知らなかっただけか?

生産農家さんには申し訳ないが、そんなに種類は多くない方がいい。

究極の甘さとか美味さをそこまで私は求めていない。

普通でいい。

選択肢が多いと決められないのだ。

 

しかし最近、「夏みかん」「はっさく」と表示されたものを見たことがない。

もはや存在しないのか?

なぜか口の中が酸っぱくなってきた。