餅まき
暇つぶしに母を連れ山間の地域イベントに行ってみた。
朝方は雨だったので向かったのは午後もだいぶ過ぎてから。
自然を感じられるとても環境のいい場所なのだが、
天候が悪いと真逆の場所になってしまうので、
お客さんの数が極端に少なかった。
どんな屋台が並んでいるのか一目瞭然でわかる。
店の前に客はほとんどいなく、ご近所の方たちと思われる人生の先輩方が
こぞって中央のフリー席に陣取っておられる。
「ぜんざい200円」につられ注文してみたが、
寒い季節に「ぬるいぜんざい」はショックでしかなかった。
特に楽しい催しもなかったが、せっかくなのでこの後の
「餅まき」に参加することにした。(お菓子も含む)
「たまたま」ちょっと大きいトートバッグを持っていたので
一度車に戻って中身を出してきた。
昭和の「餅まき」を何度も経験している母は
最近の様子とは別人かと思うくらい動きが「餅まき」慣れ
していた。みんなのように上を見上げてキャッチはしない。
終始下に落ちた物をだけを狙って確保していた。
普段歩くだけでもおぼつかない母が心配で、
後ろから脇を抱えてバッグを広げているだけの私とは
母がとった数はケタが違った、
「別人になる」とはこのことか。
挙句の果てに、「脇を抱えられたせいでいくつか取りそこねた」
とまで言われる始末。
恐るべし「餅まき」!
ちなみに帰り道中のスーパーでは、
カートを支えに歩くいつもの母であった。