後悔1

50年の人生で、全く忘れてしまった事と、

映像とともに鮮明に頭に残っている事がある。

忘れていない事はおおよそ、嬉しかった事、

感動した事、そして今でも後悔している事だ。

苦しかった事は、時がたてばたいがい忘れる。

 

30年前の初めての就職先に、短大でお世話になった先生が

尋ねてきてくれた。

短大時代はよくその先生の部屋に遊びに行って

みんなとわいわいお喋りしたものだ。

就職先の相談にものってくださったとてもお世話になった先生だ。

 

その先生は結構な年齢で免許もない。

田舎で交通手段も不便な遠いところまで

わざわざ様子を見に来てくださったのだ。

なのにあの時の私と言えば、とても優しくなかった。

お礼は言って挨拶はしたが・・・。

後から思えば、駅まで送って行くとか、お茶を出すとか、

欲をいえば一緒にお昼ご飯でもとか、気のきいたことが

何で出来なかったのだろう。

その時、職場の人たちの手前恥ずかしかったのだと思う。

今誰か他の若い子がそんなことなら、「何て気の利かない奴だ!」

と憤慨しているに違いない。

 

30年たった今でも思い出す後悔。

さっき、また思い出したので書いてみた。

 

これからはなるべく後悔の少ない人生にしたい。